始まりはprimereadingだった。
今何かと話題のprimereadingだが、僕も活用している。賛否両論のようだが、僕個人としては無料で読めるだけでかなり満足している。
そこでこんな本を見つけた。
本を読まずに読んだっぽい雰囲気で名言を語るというふざけた漫画ではあるが、まぁまぁ面白い。そして、この本の中でこんな本を見つけた。
これである。これこそがバイブルである。まず、フランツカフカを知っているだろうか。一番有名な物だと「変身」の著者である。
この「変身」は仮面ライダーの元ネタであるという事で僕も読んだことがある。はっきり言って大して面白くも無かった。だからカフカの作品もこれ以外読んでいない。
しかし、このカフカの人生論という本は物語ではなく、名言集の様な物なのだ。名言と聞くとポジティブな言葉に聞こえるが、この本の中の言葉はとにかくネガティブだ。そこが魅力でもある。
例えば9つほどある章の名前にすべて絶望と入っている。簡単に言えば人生の全てに絶望している人の名言なのだ。
僕はこれほどまでにネガティブな人間を見たことが無い。それくらいネガティブな名言集だ。
そして、この本を読んでいくにつれ、カフカという人間が分かってくる。名言の解釈も段々と翻訳者と変わってくるかもしれない。
そこで気づいてしまうのだ。この本を読んでわかるのはカフカという人間ではなく、自分の弱さそのものであることに。
これこそが、この本の最大の魅力であると僕は考える。
ひねくれ者やダメ人間のバイブルとは。
ひねくれ者やダメ人間と言えば自分が思い浮かぶくらい駄目な僕だが、カフカも根底は同じである。世界を憎み周囲を憎み続けて死んだ。
だがしかし、カフカは現代で成功している。一体ダメ人間とカフカにどんな違いがあるというのだろうか。
それは多分、闘い続けたという点だろう。カフカは現実を憎み周囲を憎み、世界の真実すらも憎み続けていたが、逃げる事はせず闘いつづけてきた。
まぁ、この本から学んだこととしては闘いつづける事が大事ってことだ。是非皆さんも自分自身の弱さと向き合って自分なりの答えを見つけてみてください。
ではまたんごまたんご。